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| 平成21年11月21日 |
| 「奥州街道」国史跡に |
| 一戸・岩手町 文化審議会が答申 |
| 文化審議会(西原鈴子会長)は20日、江戸末期の街道と一里塚が現存する「奥州街道」(一戸町・岩手町、7区間、延長8・86?)を国史跡に新規指定するよう川端達夫文部科学相に答申した。江戸時代に整備された五街道の一つ、奥州街道で道路そのものが史跡指定されるのは初めて。4カ所の一里塚とともに良好に保存され、近世の交通事情を知る上で高い価値を持つと評価された。 県内ではほかに、国史跡、柳之御所・平泉遣跡群(平泉町、奥州市)に接待館遺跡(奥州市、3万9545?)を加えるなど追加指定4件を答申した。 ![]() 奥州街道は、江戸か陸奥外ケ浜(むつそとがはま・青森県外ケ浜町)を結ぶ街道。盛岡以北は幕末以降に整備され、蝦夷地の調査や防備のために北に向かう役人の往来などの記録が残っている。 指定は一戸町から岩手町を南北に縦断する街道約24?のうち7区間、計8・86?と、一里塚4カ所。1884(明治17)年の国道改修で、現在の国道4号が別ルートとなり当時の道幅3?4mのまま舗装されずに残っている。 一里塚は一戸町が北から浪打峠(なみうちとうげ)川底(かわぞこ)、旧中山(きゅうなかやま)と、岩手町境にまたがる御堂(みどう)・馬羽松(まはまつ)の計4カ所。一里塚は県史跡に指定されている。 接待館遺跡は、衣川北岸に密集する遺跡群の一つで、2004?05年の発掘調査で12世紀後半の大量のかわらけ(素焼きの杯)を伴った大規模な堀跡などが確認された。堀で囲まれた内部は儀礼空間とみられ、都市平泉が衣川北岸に展開していたことを示す極めて貴重な遣跡として追加指定する。 ほかに柳之御所遺跡(平泉町)に接する「猫間が淵」(ねこまがふち)と呼ばれる低湿地帯の一画1440?を追加。猫間が淵は柳之御所遺跡の重要な景観要素として05年に追加指定されている。 追加指定の答申は、特別史跡・無量光院跡(むりょうこういん・平泉町)が史跡を分断する県道部分など3495?を拡大。史跡・金鶏山(きんけいざん・平泉町98・6m)は北側斜面8614?を追加し、すそ野全体を指定する。 近く答申通り告示され、県内の国指定史跡は29件(うち特別史跡3件)となる。 主な答申内容 奥州街道を除く文化審議会の主な答申内容は次の通り。かっこ内は所在地。 【史跡の新指定】▽大鳥井山遣跡(秋田県横手市)▽泉官衙遣跡(福島県南相馬市)▽荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡(群馬県下仁田町、中之条町)▽東禅寺(東京都港区)▽辰巳用水(金沢市)▽東海道手薄ノ谷峠越(静岡市、静岡県藤枝市)▽田淵石畑遺跡(福岡県宗像市)▽姉川城跡(佐賀県神埼市)▽長者屋敷官衙遺跡(大分県中津市)▽伊礼原遣跡(沖縄県北谷町) 「岩手日報」平成21年11月21日 |