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『参考諸家系図』解題 |
『参考諸家系図』は文久年間に盛岡藩士星川忠平正輔が編纂した盛岡藩士諸家の系図集である。 その凡例によれば、、基本的には官撰『系胤譜考』六十五巻(寛保三年当時、一族間で承認した上で藩へ提出した系図集)を中心に、「晋士系鑑」十四巻、「諸家系図」十巻、「御家中由緒」三十巻、「奥南世臣系譜」三十二巻、「諸士譜」二巻を以て校訂増補したとあり、三千二百五十二家を収録している。編者は「対象とした諸士系図は何れも各自の家の所伝に任せられ、寛保元年以前については、必ずしも正史による全面校訂はしていない」との断わりを冒頭に示す通り、まま正史に照らして明らかに年代矛盾を有する箇所が多々散見する。例えば『雑書』に生存が確認されながら、欠落しいてる者、家督・没年が異なるもの等などである。諸士由緒書上(藩庁一次史料)に照らして実際上は名乗っていない名前を記載している例もある。その他、慶安二年の書上と符号しないものや『系胤譜考』が、同族と認めていない家が兄弟叔父甥の関係で記載している例も見受ける。それらに改訂理由を明示していないほか、各家の頭註(文久元年の当住名)が重複記載されている所も数ヵ所に認められる。従って、資料的限界があることは否定できないが、系胤譜考以後の書き継ぎが認められるなど、諸家の家系を知る上で、また広く近世盛岡藩の歴史を紐解く上では不可避・貴重な資料であることに異論を挟む余地はない図書である。。但し活用するに当っては、既述理由により、他資料による傍証が肝要であることを認識し、細心の注意を払うことをお勧めする。刊本は国書刊行会より『南部藩参考諸家系図』五冊で出版されているが、巻三十二「女鹿系図」、巻三十五「美濃部系図」、巻五十九「中野系図」その他の箇所に、部分脱落・他系図混入等が散見することを付記して置く。 ご注意 姓を明示する諸士のみ掲載します。 従って、姓不詳とする諸士は含まれていません。 なお、氏によっては、単数家紋が掲載されていている例があります。しかし、裏紋を併用している現実を勘考するならば、複数家紋名が掲載されなければならないはずです。但、本頁は『参考諸家系図』に拠って収録しております事を確認させていただきます。 【氏族別編】 【天文・地文門】】 【植物門】1 菊・桐・葵・藤・銀杏 【【植物門】2 龍胆・梅・牡丹・桔梗 【植物門】3 酢漿草・沢瀉・橘・梶 【植物門】4 茗荷・柏・竹・稲・杉 【植物門】5 柊・蔦・松・丁子・桜 【植物門】6 撫子・鉄仙花・楓・茶 【動物門】1 獅子・馬・鹿・鳩・鶴 【動物門】2 鷹・雀・千鳥・鷲・白鳥 【動物門】3 雁・蝶・海老・龍子・百足 【器財門】1 瓶子・輪宝・矢・蛇目・知恵輪 【器財門】2 井桁・団扇・杏葉・違棒 【器財門】3 轡・馬櫛・鞠挾・笠・瓢箪 【器財門】4 扇・斧・釘抜・槌・車・簇 【器財門】5 算木・州浜・銭・梯子・鎌 【器財門】6 鐘飯・鳥居・格子・船・帆 【文様門】1 巴・目結 【文様門】2 菱 1 【文様門】3 菱 2 ・引両 【文様門】4 木瓜・輪違・鱗・亀甲・山形 【文様門】5 唐花・石畳・四切・入角 【文字・図符門】 い・一・十・そ 『参考諸家系図』に見る盛岡藩士名字地分布 |