川村　かわむら

川村弥左衛門家　200628

明治元年支配帳に川村弥左衛門家がある。『参考諸家系図』によれば川村弥左衛門を祖と伝えている 。弥左衛門は花巻鳥見を務めて一生を終えたが、その子弥左衛門次貞（のち佐兵衛）は貞享年間に召し出され、中小姓となり五駄二人扶持（高二十二石）を禄し、宝永四年死去した。その子金十郎は元文五年妻帯せず死去し、鎌田五郎八正秀の養弟が養子相続し、明和八年に二十年間の皆勤を賞され三駄加増、八駄二人扶持（高二十八石）となった。別段廻りを務め安永七年死去。その子多右衛門は部屋住で勘定所物書となり、家督相続後、雇勘定方となった。天明五年凶作の時、献金の功により加扶持、七駄六人扶持（高五十石）となり、寛政二年死去。その子織太は、寛政八年に足高収令によって父の加増高を取り戻され、元高の八駄二人扶持（高二十八石）となった。勘定方を務め文化四年死去。その跡は磯吉（のち佐市、本蔵物書、文政八年没）一富弥（のち佐兵衛・弥左衛門・慎平、勘定方・勝手方を経て勘定奉行）と継ぐ。慶応元年物価高騰を理由に富弥は本高同様の手当米二石が支給され、手当米ともで三駄四人扶持（高三十石）の実収となった。その子寛は、明治二年の士族明細帳によれば、盛岡の大沢川原八一番屋敷に居住。その跡を政太郎一ハナ一寿と相続した 諸士リスト（か） 盛岡藩士の家系メインリスト