小山田　おやまだ

小山田運太家　210209

明治元年の支配帳に小山田運太家がある。『参考諸家系図』は花巻御給人小山田（五代目）善左衛門宗顕の三男丹治嘉統を祖と伝える。嘉統は寛保二年二月父宗顕の願によって知行新田を稗貫郡太田村に六石八斗七升四合、和賀郡中笹間村に十石七斗七升七合、杤内村に十七石四升四合、都合三十四石六斗九升六合を請けて花巻御給人となった。同三年四月に初謁、明和六年に死去した。その跡を磯六（幼名百千代、のち百吉、磯六と改名して明和六年跡式、天明四年死去）━平兵衛嘉吉（実同姓小山田平助二男、天明四年跡式、文政四年死去）━連太（文政四年跡式、同十三年死去）━小三治宗礼と嗣いだ。宗礼は文政十三年に跡式相続の後、楮苗の育成に尽力。嘉永四年五月に同苗木三万五千本を献納し、その功により城下支配となった。のち運太と改名、安政五年沢内通代官所下役、文久元年安俵高木通代官所下役山奉行兼帯、元治元年野辺地通代官所下役などを歴任した。明治十一年の士族明細帳によれば浅岸村三十三番屋敷に居住と見える。現当主は安治の跡を嗣いだ美穂が青森県に居住する。 諸士リスト（う?お） 　盛岡藩士の家系メインリスト