中村直勝 一九七一年十二月 『日本古文書学』上 七一八頁 角川書店 に「中国大太古代における裁判の風習に、裁判官は「圭」という駒形の玉に手を置いて、初めて判決を宣告することが出来るのであった。言い換えると「圭しという図(将棋の駒形)をした玉が、最高の支配のシンボルであるとしたものであった。それゆえに後世に行われた将棋の駒の形にしても、この圭形を採用して、それで敵軍に突入する権能ありと考えたのである。如何なる小駒でも、その直前の駒には勝てるのである。禁制札が駒形の札?圭形を用いたことは、この法令の力の偉大さを示すものであろう」とある。 なお、阿辻哲次 一九八九年十一月 「図説漢字の歴史(普及版」 大修館書店 七九頁に圭の写真図版が掲載されている。 |